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【誤用注意】ブログ、ウェブメディアで引用する時の書き方について

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ブログの記事やWebサイトのコンテンツを作成していると、ちょっと魔が差して別サイトに記載されている内容をそのままコピー&ペーストしたくなる時がありませんか?ダメですよ(笑)

既にWeb上で掲載・公開されている内容をそのままコピー&ペーストして掲載してしまうと、Google検索エンジンから良い評価を得られないどころか、罰則が与えられるケースに発展することもあります。ハウツーや知識、ツール系の紹介は似た記事になっていく側面もありますが、それでも独自の視点や解説、キャプチャの撮り方など、記事としてのオリジナリティはいくらでも追及することができます。

当記事では、同じようなテーマで記事を書いているときに見つけた良記事を引用として取り扱う提案と、その時の方法についてまとめました。安易に別サイトの内容をコピー&ペーストすることはよくないことなのですが、要点を絞って一部を引用「blockquote(引用タグ)」するカタチでしたらOK。むしろSEO的にも効果があるかも?というおまけつきです。読者にとってもそちらの方がメリットがあります。今回はそんな引用タグ「blockquote(引用タグ)」の使い方や注意点についてまとめてみました。

▼よろしければコチラの記事もご覧ください

引用のHTMLタグについて

引用時に使用するタグは2種類あります。

  • blockquote
  • quotation

blockquoteとqタグは引用する文章の長さによって使い分けるぐらいで、意味的には同じものです。blockquoteはブラウザ上で表示されたときに引用された文章であることを示す役割もありますが、検索エンジンに対しても「この文章は引用文です」といったことを伝えるための重要な役割を担っています。

blockquoteタグとは

「blockquote(引用タグ)」は、他サイトで掲載されている内容を自サイトに掲載した際に、「他のサイトから引用してきたものです」とGoogleをはじめクローラーロボットに示すタグです。<blockquote>は基本的に長い文章(ブロック要素、段落)を引用してくるときに使用するタグで、文の一部や短い文章(インライン要素、短い単語、フレーズ)を引用する場合は後述の<q>タグを使うことになります。

blockquote(引用タグ)を使う場面

blockquoteは別サイトの情報を引用掲載している場合に使用します。運営するサイトやコンテンツの内容に権威性、裏付けが不足している場合など、有益な他サイトの情報を引用させていただくことでユーザーメリットを引き上げることができます。

blockquote(引用タグ)の書き方

blockquoteはHTMLタグですので、他のHTMLタグと使い方は同じです。 以下の例のような感じで、引用文をで括って使用しましょう。blockquoteはfooter、cite属性を用いてコーディングすることができます。

blockquote要素内で、footer要素及びcite要素を使う
  • <blockquote>
  • <p>あいうえお……(中略)……わゐうゑを、ん</p>
  • <footer>
  • 引用元:<cite>○○の本</cite><br>
  • 引用者注:長文につき中略
  • </footer>
  • </blockquote>


blockquote要素内で、cite要素を使う
  • <blockquote>
  • <p>あいうえお</p>
  •  :<cite><a href="(引用元URL)">あいうえおの本</a></cite>より
  • </blockquote>


Quotationタグとは

qタグはQuotation(引用)の略で、<q>~</q>で 囲まれた部分が引用であることを表します。qタグを使っての一部や短い分の引用を行う際も、引用してきた文を<q>~</q>で括れば引用されたものだと認識してくれます。  

Quotation(引用タグ)を使う場面

前出のblockquoteを使うと引用が段落としてコンテンツ内に表示されてしまいますが、文章中の一単語として引用を示したい時にQuotationタグを使用します。

Quotation(引用タグ)の書き方

  • <p>WordPressテーマといえば<cite>TCD</cite>が有名だが、
  • <q cite="https://design-plus1.com/tcd-w/about">「ウェブサイトの価値を高める」という使命を持っています。</q>
  • という開発ポリシーを明示している。</p>

SEOへの影響

他のサイトからコピーしてきた文章をblockquoteやQuotationタグを使わずに掲載してしまうと、Google検索エンジンには「この文章は他サイトのコピーになっている」と認識されてしまいます。

この場合の判断基準については、はっきりとしたことは言えませんが、おそらくGoogleが分かりうる範囲の情報から比較対象してオリジナルを選定するのだと予想されます。つまり、対象の文章がインデックスされた日付などから判断し、先に掲載していたほうが評価され、後から掲載されたものは評価を得られなくなるといった感じです。インデックス順としたのは一例で、もちろん他の判断要素もあるでしょう。しかし、SEO上の懸念はGoogleにどう判断されるかであるということです。自分がどう転用してないことを訴えたとしても…最悪の場合「悪質なコピーコンテンツ」だと認識されると検索結果にペナルティ評価が課されることもあるでしょう。

引用タグ未使用・引用元未掲載の場合、「引用」ではなく「転載」扱いとなってしまい、結果的に「無断転載」とみなされてしまいます。こういったことがないように引用する際は必ずblockquoteをはじめとする引用タグを使いcite属性を使って引用元のアドレスをしっかりと明示して公開するようにしましょう。  

引用を表すHTMLタグを使えば、こういったSEOへの悪影響を解消することが可能ですので安心です。

テキストの装飾用途では使わない

blockquoteはCSSで装飾を行わなくても、ユーザーが閲覧するデバイス毎に使用したところに「上下の余白」と「インデント」が自動で入るようになっていることがほとんどです。そのようなことから、たまに「上下の余白」や「インデント」を入れて文章を目立たせるために使われていることがあります。 引用でもない会話文を掲載するときににも不適切です。引用ではない文章・文字の装飾にblockquoteは利用すべきではありません。クローラーが引用部分として認識することによるデメリットの影響を受けることになると思います。文章や文字に装飾を行いたい場合はCSS等を使って装飾するように心がけましょう。  

メディアとして引用する時のルール作りを徹底する

「Web上で引用を行う際は引用元に許可を得る必要がない」としましたが、著作権を管理している文化庁からはWeb上で引用を行う際は以下の点に気をつけてほしいと発表がされています。

引用における注意事項
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合、一般的には、以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど、自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
(参照:最判昭和55年3月28日 「パロディー事件」)
引用:著作物が自由に使える場合 – 文化庁

Webメディアとして他人の著作物を無断で引用する際は、きちんとしたルール作りを徹底して引用をおこないましょう。 もし自分が作った物や記事に書いた内容が、許可も無く見ず知らずの他人が「私が作った物だ」と我が物顔で掲載していたらあなただって嫌なはずです。自分自身が不用意にでもそういった嫌な思いをさせないように気をつけることが大切です。

まとめ

blockquoteを使用することで、引用として括った部分はコピーコンテンツではないということをGoogle検索エンジンにも伝えることができ、価値のある情報を紹介していることでSEOとしても評価されやすくなります。注意しなくてはいけない点はblockquoteやqタグを使用する場合、必ずcite属性で引用元のURLを入力するようにしましょう。最悪の場合、無断転載となり削除ないしは訴えられる可能性があります。 Webメディアとして他人の著作物を引用するのであれば、その掲載ルール作りに時間を費やすことも必要です。引用タグの運用はSEO的にもメリットがあります。不用意な運用を避け、無断転載にならないように配慮していきましょう。


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