AWSはクラウドコンピューティングサービスの一つで、クラウド上にネットワークを構築してホームページやシステムを公開できます。前回は、PHPフレームワークの中でもよく使われている「Laravel」の環境構築方法を解説しました。

Laravelを使うには、データベースの構築が必要です。データベースを構築して使える状態にすることで、ユーザー情報や会員情報などのさまざまなデータを格納して取り出せるようになります。Webアプリを作成するのであれば、データベースの構築を避けて通れません。
そこで今回は、EC2にデータベースを構築するまでの手順を解説します。
データベースとは
データベースとはある情報をまとめているもので、データの検索や書き込みを容易にできます。私たちの生活の周りにも、データベースを活用したものがさまざまあります。
例えば、人気の料理店を調べるためにGoogleの検索欄から「ランチ おすすめ」などと検索するとしましょう。そうすると、Google側で格納しているデータベースから、検索のキーワードに合致するWebサイトの一覧を表示します。
Webサイトの情報はデータベースに格納されており、検索結果に応じて取り出して表示されているのです。このように、データベースは私たちの生活にも密接に関わっています。
また、プログラミングの世界においては、Javaやphpなどのサーバー言語でデータベースの利用が多いです。プログラミングではデータベースに接続し、新たなデータを登録したり、データを取り出して表示させているのです。
これからプログラミングを始める方は、データベースも合わせて習得するようにしましょう。
EC2にデータベースをインストールするまでの手順
手順としては、以下の通りです。
- EC2インスタンスにSSH接続
- MySQLに必要なパッケージインストール
- 動作確認
1. インスタンスにSSHログインする
PHP環境をインストールするためには、まず対象のインスタンスにSSHログインをしなければなりません。
SSHログインの方法については、下記記事で解説しているので参考に実施してみてください。

2. MySQLのインストールまで
2.1 MySQLに必要なリポジトリをインストール
sudo yum localinstall -y https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el7-2.noarch.rpm
※リポジトリとは、MySQLの保管場所を表す
2.2 MySQLのインストール
sudo yum install -y mysql-community-server
2.3 MySQLの起動
sudo systemctl start mysqld
2.4 MySQLの起動確認
sudo systemctl status mysqld
「Active:active(running)」と表示されれば、正常に起動されている。
2.5 MySQLの停止
sudo service mysqld stop
まとめ
今回は、EC2にデータベースを構築するまでの手順を解説しました。データベース構築後は、ユーザーの設定やテーブルを作成してシステムを開発していきます。
次回は、データベースの簡単な操作も含めて解説していこうと思います。データベースを使いこなし、Webアプリの開発を効率的に進めていきましょう!
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