Webサイトはクッキーやキャッシュを用いてユーザーのスムーズな閲覧を可能にしています。しかし、時としてそれらが原因でWeb制作の妨げになることもあります。クッキーで制御している広告やバナーなどを再表示するには、クッキーを削除しなければならないからです。
というわけで今回は、ブラウザ別の削除方法と、特定のサイトでのみクッキーを削除する方法をご紹介いたします。キャッシュの削除方法は下記記事で解説しています。

ブラウザのクッキーを削除するとどうなるの?
まずはクッキーを削除するとどうなるのか。基本的には下記の項目が削除 or リセットされると思っていただければ大丈夫です。
- ログイン状態
- フォームなどに入力した内容
- ネットショップのカートの中身
- 閲覧状態に基づいて表示される広告
クッキーやキャッシュの違いは下記記事で解説していますので、よろしければご覧ください。

クッキーを削除すると、すべてのサイトからログアウトされ、あなたの行動に基づいて利便化されていたものがすべてリセットされるようなイメージです。
これはあくまですべてのクッキーを削除した場合に起こることですので、特定のサイトのクッキーのみを削除したい場合は、こちらをご覧ください。
ブラウザ別のクッキーの削除方法
主要ブラウザ別にクッキーを削除する方法をご紹介いたします。
Chrome
Chromeでは、「command + shift + delete」(Winの場合は「Shift + Ctrl + Delete」)で下記画面を開きます。
任意の期間を選択し、上記赤枠箇所のみにチェックを入れて「データを削除」でクッキーが削除されます。ブラウザに保存されているすべてのクッキーが削除されるので、特定のサイトのみ削除したい場合は「こちら」をご覧ください。
Safari
iPhoneでもお馴染みのブラウザなので、MacとiPhoneでそれぞれ解説いたします。
Macの場合
左上の「safari」の環境設定からプライバシータブを開き、「Webサイトデータを管理」をクリックして「すべてを削除」もしくはサイトを指定して「削除」で削除できます。
iPhoneの場合
設定から「safari」を選択し、画面の下部にある「履歴とWebサイトデータを消去」をタップして削除します。
Edge
左上の「Microsoft Edge」から「閲覧データのクリア」を選択すると新しいタブで下記の画面が開きます。
上記赤枠箇所にチェックを入れて「今すぐクリア」で削除できます。
Firefox
左上の「Firefox」の「設定」を開き、プライバシーとセキュリティタブを開きます。画面中央あたりの「Cookie とサイトデータ」の「データを消去」をクリックします。
「Cookie とサイトデータ 」にチェックを入れて、消去で削除できます。
特定のサイトのクッキーを削除する方法
Chromeのデベロッパーツールを使った方法になりますが、特定のサイトのクッキーのみを削除可能です。すべてのサイトからログアウトされるのを防ぎつつ、特定のサイトのクッキーのみを指定して削除できます。Web制作の検証時などに便利な方法です。

まずは、クッキーを削除したいサイト上でデベロッパーツールを開きます。
(Macの場合は「command + option + I」、Winの場合は、「F12」)
あとは、上記箇所の「Application」タブを開いて「Cookies」を展開します。そこに保存されている該当のクッキーを右クリックで「Clear」できます。指定したクッキーのみしか削除されないので、すべてのサイトからログアウトされたり、他のネットショップのカートがリセットされることを防げます。
まとめ
ブラウザ別のクッキーの削除方法をご紹介いたしました。
無闇にすべてのクッキーを削除してしまうとすべてのサイトからログアウトされることもあるので、注意して行いましょう。特定のクッキーのみを削除したい場合には、Chromeのデベロッパーツールが便利です。